のんchan

五月のミルののんchanのレビュー・感想・評価

五月のミル(1989年製作の映画)
3.8
ルイ・マル監督は2本しか観てないものの、このジャケ写の🟢に合わせ、どうしても今月中に観たかった😁

しか〜し始まるやミツバチ🐝の大群、そして首が真っ黒になりギッシリとミツバチに貼り付かれてるお爺さんのドアップ😱ギャ〜ヤダよ〜😵
それだけ長閑で自然ってことなんですが...


1968年5月、パリは五月革命の最中。南仏の田園地帯の旧家ヴューザック一家のお話。
その日は母の日で家族が集まって来る日だった。高齢の母親は料理をしている最中に発作が起き急死してしまう。
長男のミル(ミシェル・ピコリ)は今までもこれと言う仕事をせずに母親と暢気に暮らしていた。
ミルの娘(ミュウ=ミュウ)夫婦と3人の孫、弟夫妻、レズの姪とその友人らが集まって来るが、パリの騒動の影響で葬儀屋もストライキ。近所の人まで避難して来る始末。
母親の葬儀がいつになるのか定まらない中、親族は遺産分割のリアルな話をし、調度品や食器は均等に分ける作業を始める。
ミルはほとほと嫌気が差し、孫娘と川にザリガニ捕りに行ったり、事が進まない中、皆んなでピクニックをしたり...
ブルジョワ気分の抜けない一家の数日を、ジャン・ルノワール的な、のんびりとした狂騒を上品な猥雑さ?と言うべきタッチで面白おかしく描き出され、ところどころにクスクスと笑える独特の世界観を楽しめます。

一同が去った家にポツンと1人残されたミルは、幻想の中で母親とダンスのステップを踏む🎶🎹
寂しくも温かい風が吹いていました🟢
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