ガブXスカイウォーカー

超酔拳のガブXスカイウォーカーのレビュー・感想・評価

超酔拳(2002年製作の映画)
3.3
《あらすじ》
猿拳の達人であり人格者のワン・ビルは密輸をしている局長と弟の謀略にあい、瀕死の重傷を負って身を隠す。そこへ『猿拳の指南書』作成を目指す若者2人がワンビルに無理矢理弟子入りし、修行の末、局長と弟を倒すのであった。

ラウ・カーリョンってどれだけの人が知ってるんだろ? さえない顔でチビのオッサン、でもカンフー映画のアクションスター兼監督。このオッサンがショウブラザースと組み、2002年に撮ったのが本作。
しかし、設定は古いし、ストーリー構成はまるでしっかりしておらず、ギャグも空回り気味。まるで1980年代以前のカンフー映画のようだ。
でも、カンフーアクションは本物。2000年代の作品だと言うのに、CGは一切使わず、役者陣はみんな身体を張りまくっている。とくにラウ・カーリョンは当時67歳くらいなのに若者たち以上のアクションを見せてくれるではないか(声は青野武なのでカッコ良さ倍増!)。
ひょっとして、今作の古臭さは、意図的に昔のカンフー映画を再現したかったのかも? 『超酔拳』はジャッキー・チェンの主演作品に比べると出来は良くないかもしれないが、古き良き時代のカンフーアクション映画を好きな方ならばきっと楽しめることだろう。