LEONkei

アンドロイドのLEONkeiのレビュー・感想・評価

アンドロイド(1982年製作の映画)
2.0
人類は何故、人間そっくりなアンドロイドロボットを作りたがるのか…。

本来機能性を重視するなら二足歩行にする必要もなく腕も二本の必要もない、髪の毛や爪やまつ毛などロボットには無意味な飾りでしかない。

フリッツ・ラング『メトロポリス』のマリア、リドリー・スコット『ブレードランナー』のレプリカント、スティーブン・スピルバーグ『A.I.』のデイビッド、『エクス・マキナ』や『アリータ』…。

人間の理想と希望による幻想はエゴとなり、人間そっくりに造ると言う事は感情移入し自己投射する前提でしかない。

映画の中の話だけではなく現実世界でも人型ロボットの開発には、驚異的な技術革新によって止まらない進歩に期待と不安で困惑する。

歴史を振り返れば分かる通り人間が作ったモノには必ず利点と欠点が有り、完璧なロボットを造ったと思うのは人間だけで、この地球上で最も無駄で悪烈な存在が人間だと優秀なロボットは判断するだろう。

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』なんて人間の幻想で、アンドロイドは人間を抹殺する夢を見ているはず。

まあ『アイ,ロボット』や『ターミネーター』のような世界になる前に自分は死んでいるからいいかな…、と自分(人間)は無責任なことを言う。


怪優〝クラウス・キンスキー〟さえ出演していなければこの映画を観ることもなかったが、多分SFモノが流行っていた頃で癖の強いB級作品..★,
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