ダイセロス森本

RVのダイセロス森本のレビュー・感想・評価

RV(2006年製作の映画)
4.3
反抗期真っ盛りの子供2人を抱え、ハワイに行きたいといわれるが仕事の都合で行けなくなる…それならRVでコロラドまでロードトリップしよう!(仕事のついでにという事は秘密で)というお父さんの家族サービス兼仕事のロードムービー。とてもいい感じ。

ロビンの「いい人」な顔立ちで笑顔を作られてしまうと、娘と息子に意地悪されて妻にもあきれられている彼が可哀想になってきちゃって、「もっと優しくしてあげて…」と心の底から思っちゃう。
RVパークで出会った変な家族もなかなかに変だったし、でもしっかり彼らのすばらしさも理解できるロビン家族。素晴らしい。
スマホとかない時代だからこそRVで家族の大移動が面白くなるんだなあ。どんなに嫌でも付き合わなければいけない子供たち、スマホで自分の世界へいつでも入りこめてしまう今だったらその意味も薄まってしまう。この時代だからこそ楽しい。バス型のRVはいつか乗ってみたいと思いながらも借りるのはトイレ・バス付のこれより一回り小さいRV。憧れ度が増す~~!
RV映画といえば「なんちゃって家族」は超面白いけど、こちらは下ネタなしで家族、友情なんかを楽しめるファミリー映画になっているので「なんちゃって」がちょっときつい人には丁度いい。こっちはちゃんとした家族だからこその問題なんかがうまく描かれていて良い。

常にお父さんが車の修理をして車を移動させて…っていう古典的な家族が見れるのもいいかも。全く手を貸さない子供たちが面白い。

家族との間にいつの間にかできてしまった溝を埋めるのに、ハワイよりずっといい選択肢をして、仕事もいろんな意味で片付けちゃったロビンパパ、尊敬する!