キモサベ

マルコヴィッチの穴のキモサベのレビュー・感想・評価

マルコヴィッチの穴(1999年製作の映画)
3.2
『普通の女優(失礼っ)時代のキャメロンだっ!』
“キャメロン史”をたどるうえで、貴重な一作でした
・・・すみませんキャメロン・ディアスのことです

いやぁ~、“マルコヴィッチ”登場までに30分・・・“ゴジラ”以上に引っ張られましたです、はい
そして、マルコヴィッチなる人物が、どうやらホンモノの俳優さんであることに気付かされます
(すみません、存じませんでした)

『“穴”を通して貴方もマルコヴィッチになりませんか?』・・・というお話
ズバリ、発想の妙
見事にやられました

感想です
でも、ここではマルコヴィッチの“脳内コメディ”については書かずにおこうかと・・・あちこち語り尽くされているようで、おんなじこと書いてもつまんない・・・でしょ?

そこで主人公クレイグについて書いてみます
いやらしいですねぇ
、どう見ても“卑猥な”マリオネットの使い手・・・技術はあるのでしょうが、その表現の仕方が病的にすら思います
実際、路上パフォーマンスで殴られてましたよね
そしてこの“人形使い”の設定も後半の重要な伏線になってました
そう、あくまでも主人公は、この認めてもらえない男なのですね
周囲の彼への扱いが痛くて、痛くて、笑えます
妻ロッテしかり、レスター社長しかり、想いを寄せるマキシンしかり・・・無視とまではいかないまでも、“スルー”されちゃってますよね
互いの会話(セリフ)のギクシャク感がたまりませんでした

ぜひとも脳内クレイグを覗いてみたくなった次第です

【追伸】
主演以上の主演、ジョン・マルコヴィッチ
“役者”の何たるか・・・です

これ以降、彼が出ている映画を観るたびに“プッ”と吹いてしまうのでしょうね

日本の男優さんなら誰だろ?
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