ユーゴスラビアは無理やりチトーというカリスマ性と人格によって支えられていた6共和国と2自治州の集合社会主義国が彼の死後各地で不満が紛糾し分裂、アルバニア系とセルビア系の間で特に紛争まで発展した場所がコソボだ。
それぞれの国に帰れば良いというには既に時が経ち過ぎていたし、人種の特にセルビア人が多数を占める為アルバニア人の権利が侵害され不満が爆発した結果紛争に発展した。
主人公の青年は正しい事がしたいが、彼の独断の行動が仲間を危険に晒す為、問題行動扱いを受ける。
軍事行動における各兵士の正当性は上官命令を遵守して初めて成り立つ。
戦闘区域で戦闘状態となり、生存権行使の為相手、仲間を殺す事になるが、やがてその事に逡巡する事なく生きる為に変貌していく。
新人職業軍人がリアルな戦場で変貌していく様を描いた佳作。
