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グレイテスト・ゲームのYYamadaのレビュー・感想・評価

グレイテスト・ゲーム(2005年製作の映画)
3.6
【スポーツ映画のススメ】
グレイテスト・ゲーム (2011)
◆競技名:
🏌️ゴルフ
◆競技の舞台:
 全米オープン(1913)
 
〈本作の粗筋〉 公式HPより抜粋
・米国人少年フランシスは、家の隣のゴルフコースでキャディーをしながら家計を助け、才能を開花させたが、上流階級が楽しむ当時のゴルフ界は、貧しいフランシスに偏見が注がれていた。
・全米アマチュア選手権で負け、ゴルフを諦めスポーツショップの店員として働くフランシスの元に、ある日全米オープン出場の誘いが届いた…。

〈見処〉
①ゴルフ史に残る名勝負―
ディズニーが贈る実話に基づく感動作!
・『グレイテスト・ゲーム』(原題: THE GREATEST GAME EVER PLAYED)は、2005年に製作された、実話に基づくスポーツ映画。
・1913年の全米オープンで富も名声もないアマチュア・ゴルファー、フランシス・ウィメットが英国チャンピオンら並み居る強豪を抑え、見事優勝を成し遂げる本作は、ジェームズ・キャメロン作品で有名な俳優のビル・パクストンが監督を務め、のちに『トランスフォーマー』シリーズで主演を務める若手のホープ、シャイア・ラブーフが主演に抜擢されている。
・本作を製作したウォルト・ディズニー・ピクチャーズは、原作となる伝記小説の作者マーク・フロストから「Artistic License(創作面の権利)」を得て、本作終盤のプレイオフの戦いを接戦にするなど、史実よりドラマティック仕立てとなっている。
・また、特殊視覚効果により「全方向からのゴルフスウィング」「ボール視点による飛球」など従来のゴルフ映像では見ることの出来なかった画期的な描写に溢れた作品である。

②その後のフランシス
アマチュア米国人ゴルファー、フランシス・ウィメットの活躍により、本作で描かれた以降の史実では「英国貴族のスポーツ」だったゴルフが米国に定着することになる。
・1913年のウィメットの活躍により、ゴルフは米国の主要スポーツの一つに成長。後の10年間で、米国のゴルフ人口は3倍に増え、公営ゴルフ場を含む沢山のコースが開場。
・生涯アマチュアゴルファーとして生涯を過ごしたウィメットは、1949年に彼と友人らがマサチューセッツ州内でキャディーとして働いている若者に大学奨学金を提供する基金を開始、アマチュアゴルフの普及に貢献。
・現在では最も一般的なクラブの握り方「オーバーラッピンググリップ」を採用して初めてのトッププレーヤーだそうだ。

③結び…本作の見処は?
◎: シャイア・ラブーフ扮するフランシスと10歳のキャディー、エディーの厚い信頼関係が印象的。
○:「プロゴルファー猿」のアニメを見ているようなゴルフボール視点の打球シーンは、本作でしか見たことがない。
○: 伝説の英国ゴルファー、ハリー・バードンの紳士然とした振る舞いは、まさに貴族のスポーツで清々しい。
▲: 労働階級、米国⇔英国の抗争など、テーマを盛り込みすぎの感あり。
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