爆裂BOX

クロコダイル2の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

クロコダイル2(2001年製作の映画)
3.7
銀行強盗達がハイジャックした旅客機が湿地帯に墜落。生き残った強盗と人質になった生存者達は襲って来たクロコダイルを射殺するが、怒り狂った母親の巨大クロコダイルに襲われる…というストーリー。
タイトルは「クロコダイル2」となってますが、「クロコダイル」の続編ではなく「レプティリア」の続編なんですね。そのまま「レプティリア2」にすればよかったのに…話は繋がってませんが、「子供を殺された巨大クロコダイルが激怒して人間に襲い掛かる」という展開は一緒だからかな。脚本は前作と同じくアダム・ギーラッシュとジェイス・アンダーソンで、監督は「モスキート」や「スパイダーズ」等のモンスター・パニックやB級ホラーを多く手掛けるゲイリー・ジョーンズです。
冒頭の銀行襲撃シーンから強盗達がハイジャックして墜落するまでまるでクライムアクションみたいな感じで展開していきます。墜落シーンなどは模型使ってちょっとショボいですが。
襲ってきたクロコダイルを強盗達が殺したことから巨大ワニに襲われていきますが、それと並行して主人公のCAの恋人が探し屋と共に墜落現場に向うストーリーも描かれます。
巨大ワニは前作と同じく模型とCG使って描かれますが、夜のシーン多めにすることでCGの粗が出にくいようにしてますね。最初の犠牲者食われるシーンは中々怖いですし、主人公の彼氏が落ちてたライター拾おうとしたときに目の前にワニが現れるシーンも結構ビックリしました。原題通りデスロール披露してくれますが、ここのCGは結構ショボかった。後、強盗の一人が喰われるシーンで、左腕が千切れかけてたのに次のカットで右腕に変わってたのは笑いました。
登場人物も雑学王や嫌味なセールスマンなどそれなりにキャラ立ってますし、強盗団の面々も本当に嫌な奴らで、前半こいつらから逃げようとする展開もちょっとハラハラします。普通こういう一緒に襲われる展開だと共闘していい人化していったりしますが、これは最後まで悪役なのも良いですね。リーダーは喰われて終わってほしかったけど。解説だとテロリストって言ってるけど強盗だよね。そこはある意味「ダイ・ハード」と一緒か。
マーティン・コーヴが探し屋のオッサン役で出てますが、常に渋くて冷静でかっこいいですね。一番キャラ立ってる。「銃が人を殺すんじゃない、人が殺すんだ」とか名言っぽいこと言ってくれるし。終盤で強盗と取引して裏切った…と思わせてからの「待ってろ坊主」はベタながらカッコよかったですね。それだけに直後の展開には唖然。あれじゃ主人公達には金目当てに裏切ったゲス野郎のままじゃん…ここは妙に後味悪い。
ラストのワニの倒し方はアッサリしてたけど前半の伏線活かしてて良かったですね。
ワニ映画としてはこちらも充分良作ですね。色んな要素ある分個人的に前作より楽しめたかも。