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ワルシャワの柔肌(はだ)のcamusonのレビュー・感想・評価

ワルシャワの柔肌(はだ)(1996年製作の映画)
4.2
確実に勝手な邦題をつけてそうなので原題を調べてみました。
原題は「Szamanka」でシャーマンという意味です。

原題にあるとおり、古代シャーマン(呪術者)の研究者が男主人公で、
見た目はちょっとザッケローニっぽいです。
女主人公は機械工学科の学生のようですが、
近年の鬼束ちひろを彷彿とさせるようなイッちゃてる感があります。
基本的にはこの2人がヤりまくるという内容です。
邦題から受けるイメージとは全く違い、結構なキチ○イ映画です。

柔肌なんてものは存在せず、肉のぶつかり合い、
というかむしろ骨のぶつかりあいですね。女性が骨張った体格なので。
色気は皆無で、まったく勃たず、
男主人公、ひいては白人男性一般はえらいなぁと感心してしまいました。
とは言え、そのキ○ガイぶりが、
思わず笑ってしまえるところまで行き着いていて、結構楽しめます。

凍てつく鉛色の空と重工業のイメージ(溶鉱炉や汚ねえミンチ器?)など、
重厚な画面が印象的です。
音楽の使い方も印象的で、重厚な音楽を急に止める手法を多用し、
高揚、恍惚、倦怠が交互に押し寄せてくる感じがうまく表現されていると思います。
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