ちろる

セックス・アンド・マネーのちろるのレビュー・感想・評価

セックス・アンド・マネー(2006年製作の映画)
3.3
人生折り返し地点を迎えた妙齢の女たち。
昔は仲良くても、立場や生活が違ってだんだん価値観が異なっていくのを如実に表す不穏な食事会のシーンは見てるだけで居心地悪くて早く終われー!って気分になってばっかだったけど、あえて言えばダーク版SATCみたいな感じだなー思ったら、監督はSATCの演出なども担当していたそうです。
(でもSATCファン狙いのこの邦題やめろや)

基本的には登場人物誰1人にも理解できないから観ていてずっとゾワゾワしたり、イライラしたりするのだが、ただ唯一、ジェニファー・アニストンの役がダメ女なのにどこか魅力的で、ある意味彼女が幸せになるのを見届けるために最後まで観たのかもしれません。

仲良いふりして相手の弱点突いたり、不幸な部分探したりする幸せではない人間が陥りやすい器の小さい部分がデフォルメされてるし、裕福に暮らしてる夫婦=満たされてないみたいな描き方はベタだし、ラストのもって行き方が、テーマとしてどうよ?って突っ込みどころはあるので映画とし評価悪いのはわかる気がします。
しかし深く考えないでドラマ感覚の大人のラブ事情として軽く観る作品を探してる人にはいいと思います。

ちなみに、ジェニファーのメイド服着るシーンは、足がとてもきれいで可愛くて女の私でももキュン!ってなったのでおすすめ。
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