受刑者ルイ（レイモン・コルディ）とエミール（アンリ・マルシャン）は脱獄を図るが、ルイだけが成功して露天商から大企業の社長にまでのし上がる。その後、出所したエミールは工場で働くが、そこはルイの経営する会社だった。再会した2人は喜ぶが、犯罪者仲間に見つかり警察に追われることになってしまう。
ルネ・クレール監督によるコメディドラマ。
ベルトコンベアにドタバタ喜劇と、どうやってもチャップリンの「モダン・タイムス」を思い出させるけど、実はこちらの方が先。なかなか見事な風刺コメディだった。
ほとんどサイレントなので、逆にたまに入るセリフに違和感があった。
明らかに大量生産、流れ作業に翻弄される労働者を皮肉ってて、終盤には、さらに全自動で機械にお任せになる。このあたりは、まるで21世紀の現代を予言してるみたいで、映画では人間は遊び暮らしているけど、実際には違ったね。笑
自由に旅して、歌って飲んで恋しよう！というエンディングが軽やか。
