イライライジャ

猫と血のレクイエムのイライライジャのレビュー・感想・評価

猫と血のレクイエム(1974年製作の映画)
3.4
ママの愛する猫に嫉妬した少年の「ママ 猫を殺しちゃった」から始まる。掴みばっちりな幕開け。
だがその後のクリスマス、猫の棺をプレゼントするママの狂いっぷり。執念で息子の大事な“者”を奪い続ける。
でも息子もどこか変。憎しみ合いながらも共依存している。
こんなもん待つのは破滅のみ。

『のぞき魔!バッドロナルド』や『変態殺人犯!鉄の爪野郎』をどことなく思い出した。異常な母によって生き辛くなってしまった話すごい好き。母の愛の呪縛から逃れられないタイプのマザコンは可哀想だ。
まあ一番可哀想なのは息子の嫁だがな。

狂った息子に「ニャーと鳴け!」と怒鳴られるママの顔が、一瞬猫のクソコラみたいになるところでは爆笑。