Toineの感想文

猫と血のレクイエムのToineの感想文のレビュー・感想・評価

猫と血のレクイエム(1974年製作の映画)
3.9
【ねじ曲がった母子の共依存劇場】
邦題の中二病感いいわあ♡♡
私の中のクリスマス映画のひとつです。
日本版は例によって未ディスク化でございます。
以前購入したUS版DVDのタイトルは「The Graveyard」でした。

キチ○イままとマザコン息子の攻防。
ラナ・ターナー様演じる攻撃的で独占欲の強いお母様のせいで息子さんの人格形成に悪影響が出ております。
親子で憎しみ合ってるというか"憎しみ愛"って感じ。
歪んだコミュニケーションと歪んだ絆。

息子デヴィッドさんの欲しいもの行きたい所、全てを否定し自分の目の届く範囲で生活させる絵に描いたような毒母っぷり。
そんな過干渉な環境で育ったのに大人になったデヴィッドさんには何故か妻と子供が居ます。
お母様は彼の妻をいびるのですがそのやり方が酷い。
妻子=息子さんの大切なものだから。
遠回しに直接的に。
彼の家族までも徹底的に壊して行く。

デヴィッドさんもお母様の教育に影響され何をされてもお家から出ていかず自立できず結局お母様の思惑通りの人生を歩むという地獄。
しかも冒頭お母様の関心が飼い猫に向けられる事に嫉妬しちゃう(猫好きの方は閲覧注意です)
お互いに愛してるのではなく依存でズブズブな関係。
こういう毒親ものが下手なホラーよりよっぽど怖いし面白い。

お母様の飼い猫シーバちゃんの出番が多くて萌えです。
動物園のシーンでもライオン(雌)が♡
ネコ科の動物が頻繁に登場するのがたまらなかったです。
で、猫繋がりでラストカットのヒエログリフの彫刻みたいな顔ハメ画像は何?ww
意味不明すぎて笑ってしまいました😂