チッコーネ

回る春のチッコーネのレビュー・感想・評価

回る春(2011年製作の映画)
3.2
スピエラ監督の初期作が観たいのだが、なかなか見つからないので、とりあえず本作を鑑賞。
南米作品の配給によくある「エロティックシネマ推し」で、確かに濡れ場はあるが、それほど過剰でもないというパターン。

要所に過去の軍事政権への批判は盛り込まれているが、作品全体を統一するテーマというほどではなく、どちらかと言うと「次世代に及ぶ遺伝的な悪影響」といったニュアンスが優勢のサスペンス。
肉感的だが、いわゆる美人タイプでない女優のキャスティングがユニーク、作品内でよく降る雨の描写は叙情的だった。