“◯◯したら、終わり。”
引っ越せば解決するだろ、と観てる途中から思うことだろう。何せ家の外、病院で診てもらってる時はアタオカおじさんを演じるライアン・レイノルズもかなり顔色が良い。よく考えてみれば彼は家に取り憑かれてるのであって、近付きさえしなければオールオッケーなのだ。『シャイニング』のようなどうしても移動できない事情があるならまだしも本作にはそんなものない。まあ映画の出来はもっと酷くなるだろうが。
おまけに前住んでいた一家の幽霊も、サイコパスになった父が皆殺しにした以上の情報がないため、ジュディと呼ばれる少女が棲み着いた理由や、その他の家族が化けて出てこない理由もよくわからず。思えばクロエだけシックス・センスを発動していたのにも特段説明なし。
ジャンプスケアの多用とお気楽過ぎる家族、全く役に立たない神父とよくあるホラーのツボは押さえつつも、終わってみればかなり薄味で、あまり面白さは感じられず。