メイプルわっふるG

悪魔の棲む家のメイプルわっふるGのレビュー・感想・評価

悪魔の棲む家(2005年製作の映画)
3.5
アメリカ家ホラーの金字塔"アミティヴィル"
『悪魔の棲む家』(1979米)のリメイク。
DVD(特別編)にて再鑑賞。

クロエかわいい。ヒットガールより5年前の作品。幼くとも風格を感じるのは後の作品を見ているせいか。
ライアン・レイノルズの肉体美が凄い。ジャック・トランスのような蝕まれゆく父(継父)役。俺ちゃんの片鱗も見せぬ怪演。

以前見たのはクロエ含め出演者みな認識していなかった頃。改めて見ると面白さ倍増。
堕ち父レイノルズがクロエの顔を鷲掴みするところなど、両者を知らなかった頃とはまったく違う見え方に。
明確なモンスターや殺人鬼が襲ってくる訳ではないので、演者の反応はより重要。これは楽しい面白い。

化けモノ不在とはいえ、ポルターガイスト現象や少女の霊は出てくるし過去の惨劇を幻視したりもあるので、ホラー描写に遜色なし。
そもそも家ホラーなのだからこの家そのものがアイコンか。顔のように見える外観なのだし。



特典映像でウォーレン夫妻のロレイン本人が出ていて驚き。アミティヴィルを調査した感想など興味津々。

未公開シーン集では、けっこう悪ガキな振る舞いがカットされていた。本編で子供らの言動にストレス感じなかったのはそのせいらしい。ただ逆に、継父の豹変ぶりが唐突に思っていたので、これらの悪ガキっぷりを踏まえていれば納得しやすかったとも。

他、友人役やレジのお姉さんなど、せっかく出演したのに出番ゼロって悲しすぎる。完全版が出ない限り、すべて無かったことに。映画製作では当り前のことらしいけれども。

ちなみにクロエ入浴シーンもカット。あったら興行成績もっと上がってたりして。
肩のみとはいえ晒す必要もないしそもそも意味のない重複会話。カットも当然か。

クロエの映画デビュー年の作品。安全確認やメンタルケアなど大事にされており、制作スタッフみなに愛されているのが伝わってくる撮影風景だった。
素のクロエ映像には本編に劣らぬ価値あり。1作品で2本分の満足というお得な結果に。


※他、小ネタ的なメモ
長男ビリーの青色Tシャツ「KISSキッス」ってカタカナ表記あり。
鏡に映る少女の黒い影がサボテンダー。
クマ娘ジョディ役のイザベル・コナー。喋るとめちゃ舌足らずでクロエ以上に幼かった。検索してもこの子役は出てこない。関係ないトム・クルーズとニコール・キッドマンの養子ばかり出てくる。まぁ名前がダブルで被ってるし。というか今作以外の出演がないようだ。
1974年11月13日午後6時30分 神父 悪魔祓い ハエ Jケッチャム 先住民に布教 虐殺 ハンギング 湖に遺体 


2020.10.15 DVD
2019.09.16 DVD購入『悪魔の棲む家〈特別編〉』