突如として大金が舞い込んだ田舎男と女性記者のラブコメディ。
主人公が庇護欲を掻き立てる女性にすぐ惚れちゃうのは、この時代のアメリカ映画あるある。だから、変人として描かれる主人公像のわりには非常にテンプレート味がある。
とはいえ、分かりやすい設定とストーリーで、最後まで見やすかった。最終的なまとめ方もわりとストレートで、余計なことを考えずに楽しめる感じ。
ただ、1930年代のアメリカ映画だからか、怒るとすぐに人を殴る主人公には、時代錯誤な価値観を若干感じたりもする。殴ったらもう即アウトな現代社会において、それでも基本的には善良な市民として描かれているのは、当時の価値観がそうさせているのかなとは思った。