りっく

トゥー・ラバーズのりっくのレビュー・感想・評価

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)
4.0
下手をすれば親のスネかじって女にモテるいけ好かない男になりそうなところを、チャーミングさや弱さを抱える魅力的な人物として演じてみせたホアキン・フェニックスがいい。

他作品と同様に中庭や階段や屋上といった空間、特に高低差を巧みに使うジェームズグレイの演出も冴えをみせ、またラスト直前にふと物語に入り込む、息子を見つめる母親の眼差しと、一方を諦め、もう一方の人生を歩むことを選択した息子の佇まい、その余韻に浸る。
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