ヤマト

トゥー・ラバーズのヤマトのネタバレレビュー・内容・結末

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

【 もう恋なんてしたくなくなる 】

 その涙が嬉しいものとは限らない。
 そのギフトが初めからあなたのものだったとは限らない。
 必ずしも相手が第一志望の人とは限らない。
 作品による感情の伝染が凄まじく、恋愛の悲劇がてんこ盛り。

 なんだか愛の方向や人間関係が、クリーニング店の洗濯機でごちゃ混ぜに回されるような状況。ただしスッキリ洗われるということではない。逆だ。心が晴れない日が何日も続き、生乾きの状態が続く。恋愛でいうと、失恋、恋、失恋の繰り返し。良い天気になってやっとうまくいくかと思えば、本命との関係はすでに乾いていたという皮肉。
 そういえば、舞台はクリーニング店だったか。

 何はともあれ、すべてを知り尽くしているような、階段での母の愛にはジーンときた。

 失恋の悲しみ、失恋直後の恋の錯覚、浮ついた気持ちで女性(男性)と関わると痛い目に遭う、結局本命を目の前にすると嘘はつけない。
 洗練された恋愛の教科書のような作品である。
ヤマト

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