朝田

トゥー・ラバーズの朝田のレビュー・感想・評価

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)
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全ショット完璧なラブストーリー。「白夜」のリメイクだけどはっきり言ってブレッソン版より好き。光と影が蕩けるぐらいリッチ。モロな「裏窓」、「めまい」の引用がされていることも判るくらいヒッチコック調の演出。サスペンスフルなムードが常に漂っている。パルトローとホアキンが夜中に屋上で会うショットとかもはやライティングが黒すぎてホラー的な不穏さが漂っている。視線と視線で緊張感を生み出す演出もとにかく巧い。「アンダーカヴァー」とこれを作った時点でグレイはアメリカ映画史に残る監督なんではないか。ホアキンの細やかな演技も流石で告白シーンのぎこちなさとか凄まじく生々しい。高校時代の俺じゃないか。。。
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