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トゥー・ラバーズのEDDIEのレビュー・感想・評価

トゥー・ラバーズ(2008年製作の映画)
4.1
男女の恋愛あるあるをリアルに描写。賛否は分かれそうだが、かなり感情移入してしまった。ダメだとわかっていても理解できてしまう自分を認めたくない。

思わぬ掘り出し物作品に出会いました。作品自体は恋愛映画としてはめちゃくちゃ重いし、人によっては男の勝手だと解釈されそうなので誰にでもオススメできるわけではありません。けど、理解できてしまう自分が怖い。
メインキャストはレナード役のホアキン・フェニックスとミシェル役のグウィネス・パルトロー。あとはもう1人レナードと恋仲になる女性サンドラ役をヴァネッサ・ショウが演じます。

大前提として、メインの2人はどちらもかなりのワケあり。レナードはとある事情により躁鬱状態になっており、薬に頼る生活を送っています。一方のミシェルはレナードと同じアパートに越してくる美女ですが、彼女もワケありで、かつレナードとは別の意味で薬漬け。やばい2人が恋に落ちてしまうわけですが、これがなかなかに苦々しい恋愛なんですよね。
なんというかレナードはミシェルに一目惚れをしてしまうわけですが、なかなか恋愛という意味では距離感が縮まらないんです。だけど、父親の知り合いの経営者の娘サンドラはレナードに夢中。
まぁなぜ親のスネかじりみたいな生活のレナードがこんなモテるのかってのは置いといて、サンドラも言うて美人やぞってのも置いといて、本命に振り向いてもらえないときに、もしアリかナシでいえばアリの子に言い寄られたら無視できないと思うんです。よっぽどな侍みたいな人でない限り。
で、そんなレナードはミシェルに想いを寄せながらも、サンドラをキープしちゃうんですね。しかも普通に付き合っちゃう。

この2人の関係が、また事をややこしくしてしまうわけですが、結局のところミシェルもミシェルで悪いんですよ。
正直MCUシリーズで好感度上がりっぱなしなグウィネスでしたが、本作ではホント腹立つばかり。

結末はきっと女性目線で見るとホアキン演じるレナードの行動に腹立っちゃうんじゃないかなぁと想像してしまうんですが、逆に現実的に考えるとあんなこと珍しくもないんじゃないかなとか思っちゃうわけです。そんなこと言ってる私が頭おかしいんでしょうか。とにかくこんな恋愛わかるなぁと共感してしまったことから高評価にしちゃいました。

※2020年自宅鑑賞64本目
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