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幽幻道士(キョンシーズ)のYYamadaのレビュー・感想・評価

幽幻道士(キョンシーズ)(1985年製作の映画)
3.2
【ヴァンパイア映画のススメ】最終回
『幽幻道士(キョンシーズ)』(1986)

◆本作のポジショニング
 人類 →→ (管理) →→ キョンシー

〈見処〉
①台湾発「本家」キョンシー・ホラー
・『幽幻道士(キョンシーズ)』(英題:Hello Dracula)は、1986年に放映された台湾製コメディ・ホラー。
・本作の舞台は19世期中期の中国。大道芸人の親方と旅回りをしているチビクロ、スイカ頭、デッパ、チビトラの孤児4人組は、ある晩に野宿をしていた森の中で道士が導くキョンシー隊に出会い、その渦中で親方はキョンシーに影を踏まれてしまった。道士は「キョンシーに影を踏まれる事は不吉の兆し、先々で必ず不幸に見舞われるだろう」と忠告される。
・数日後、金おじいさんとテンテンの住む街へとやって来た親方とチビクロたち。親方はキョンシーに影を踏まれた一件から運に見放され、大道芸の公演は中止、博打でも大負けしてしまう。仕方無く路上で子供たちと大道芸を行なう親方だったが、児童虐待のあらぬ疑いにて逮捕されてしまう。
・路頭に迷った子供たちが金おじいさんとテンテンと合流したその夜、投獄された親方の前に、影を踏まれたあのキョンシーが再び現れた…(Wikipediaより抜粋)。
・本作は、香港映画『霊幻道士』を元にして生まれた亜流キョンシー作品。日本では、テンテンやベビー・キョンシーの可愛らしさや、童謡『鳩』と同じメロディーのテーマによる親しみやすさから、1987年にTBS「月曜ロードショー」でテレビ放映されると、社会現象を招くほどの大ヒットとなった。

②テンテンちゃん
・本作のヒロインである7歳の少女道士テンテンは、TBS系列でテレビ放送されると、
その可愛らしさから日本全国の子どもたちの憧れの的となり、瞬く間に大ブレイク。
・テンテンを演じた1978年生まれの劉 致妤(リュウ・ジーユー)は、台湾での幽幻道士シリーズが完結した11歳のときに来日。日本語を学ぶため、横浜中華学院~板橋区立向原中学校に通いながら「テンテン」の芸名にて日本の松竹芸能に所属し、芸能活動を行っていた、日本では誰もが知る子役スターであった。

③結び…本作の見処は?
本作の主役は「テンテン」。
○: チビクロ、スイカ頭、デッパ、チビトラの孤児4人組、ベビーキョンシー、そしてテンテンちゃん。子供スターが大活躍するファミリーエンターテイメント。ドラゴンボールの「チャオズ」のコスチュームは本作に起源があるような気がする。
▲: コメディであって、ホラーではない。キョンシーにモンスター要素はない。

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以上、3週かけてヴァンパイア映画37作を鑑賞しましたが、特にオススメ作品をピックアップします。格付けランクはヴァンパイア映画のみを比較しますので、映画作品全体の評価はレビュースコアを参照願います。

【S】
・フロムダスクティルドーン
・ヴァンパイア/最後の聖戦
・モールス
・リトル・ヴァンパイア

【A+】
・ブレイド2
・ニア・ダーク
・トワイライト・サーガ

【A】
・インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
・シェアハウス・ウィズ・ヴァンパイア
・フライト・ナイト
・オンリー・ラヴァーズ・レフト・
 アライヴ
・30デイズ・ナイト

以上「ヴァンパイア映画のススメ」
~完走

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明日7/18(日)は、第18回みんなで観よう「みんかい?」のレビューアップ日です。

今回のテーマ作品『THE UPSIDE 最強のふたり / 人生の動かし方』(2017)は、ご指名を頂き、僭越ながら私が選作させていただきました。機会がありましたら、大勢の皆さんと「みんかい?」出来ればと思います。

私も、久々のヴァンパイアの登場しない作品(たぶん)の鑑賞を今から楽しむ所存です。
YYamada

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