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みな殺しの拳銃のtosyamのネタバレレビュー・内容・結末

みな殺しの拳銃(1967年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

アートフィルムとして殺しの烙印の対極に位置しスタイリッシュなモノクロであるところのフィルムノワールというよりもっとスピリチュアルにゴシックしている。かといって怪奇色とは無縁で視覚偏重なコレミヨガシのない音響もふくめたうえでの抑制されたアンサンブルとしてのゴシック。冒頭のピアノ弾き語りも黒い闇に白い霧のハイコントラストなノワールさじゃなくブードゥーなスモーキーさ。三兄弟設定をとりいれるだけでこうもゴッドファーザーなアメリカンゴシック南部家庭劇になるとは。三兄弟それぞれが主人公としてスポットされる3パートのオムニバス映画ととらえるとたのしい。
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