一見するとレストランを経営する折り目正しい青年実業家みたいだけれど、その実は主役のギャング三兄弟のなかでもっとも狂暴な藤竜也を見ているだけで満足。三男の岡崎二朗を敵組織の人質に取られ、誰もが屈服する空気になったときそれをぶち破るかのように暴れまくりラストの惨劇のきっかけとなってくいく狂犬っぷりが堪らない。
最後の敵味方必死になって戦う建設中の東名高速での銃撃戦も凄い、敵の一人が撃たれた仲間を助けて必死に奮闘するという演出なんて主人公の立場等を考えるとやらないはずなのに敢えてやってしまうのがいい意味で狂っている。
でも話の筋は肝心の三兄弟VS大組織のバトルがあまり弾けていないのが残念。