バーナード・ショーの戯曲をグレアム・グリーンが脚色しオットー・プレミンジャーが製作・監督した作品で、ジーン・セバーグはこれがデビュー作。
このあと「悲しみよこんにちは」にも続けて出演しているから監督には気に入られていたのだろうが、セバーグが2作続けて監督にむちゃくちゃ精神的に追い詰められてボロボロになったというエピソードは有名。
おまけに本作では最後の火あぶりの場面で本当にお腹に一生傷が残るような火傷を負ったという…
基本的に会話劇なので動きの多い映画を好きな人には向いてないと思うが、見かけは幼いジーン・セバーグも演技自体は17歳とは思えないほど堂々としているし、周りもベテラン俳優たちががっちり固めているので退屈はしなかった。。
なかでもタフガイのイメージしかないリチャード・ウィドマークがフランスの腰抜け王(バカ殿)を活き活きと演じていて面白かった。
奥行きの深いセットの場面が多いなか、同じシーンで光の当たり方が色々に変化するなど白黒の撮影が素晴らしい。
印象的なタイトルはソール・バス。