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闇のバイブル 聖少女の詩のHipposkyのレビュー・感想・評価

闇のバイブル 聖少女の詩(1969年製作の映画)
3.0
26.2521

映像系の学校の映画祭を覗くと、未だに本作にインスパイアされた作品に出会う。私が映像学生だった頃も、女性監督の4人に1人は本作のテイスト、つまり少女がかわいい作品を撮っていたように思う。

そんな映像女学生に絶大な人気を誇る本作だが、少女を美しく見せるにあたり役者は勿論、構図、カット割り、撮影技法と高度な技術な基に成り立っているのが分かる。さらにストーリーラインも少女から大人への成長する過程の、ある種のグロさ、教会の基に成り立つ閉鎖的な社会のエロさの両面もきちんと描かれている。このカワイイ+エロ+グロのバランスが成り立つからこそ本作は魅力的であり、カワイイだけではなんの面白さもないのである。確かに日本では教会の基で閉鎖的な社会は理解されづらいかもしれないが、そこは村根性や社会通念といったものに置き換えて作品は作れるはず。
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