お馬鹿なパロディ系ヒーロー映画!
本作は某NYの隣人というか蜘蛛男をパロディしている。これを見るとサム・ライミのバージョンは本当にプロットがしっかりしていたんだと実感させられる。ここまでパロディに落とし込まれていても十分にオリジンとして面白いのが凄い。
完全にパロディコメディなのだが、ちゃんとお笑い要素を全力でやっているので好感が持てる。短いワンシーンの中にこれでもかと細かいネタを入れまくり、強引に笑いを取りに行く姿勢は良い。まあ下品で馬鹿馬鹿強いネタばかりなので人は選ぶが、ネタのボリュームという意味ではかなり頑張っている。笑いの質が低いものもそれなりにあるが、量でカバーしていくアメリカンスタイルは豪快で偶にはこういうのも悪くない。
なんというか強引に笑いを取りにくる感じは、映画というか日本の正月TV特番のような感覚。最近の思想入りまくりヒーロー映画に疲れている方にはおすすめの一作。
気軽に笑えるヒーロー映画。