爆裂BOX

デス・ラビリンスの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

デス・ラビリンス(2010年製作の映画)
3.4
オーディションにやって来た9人の男女。巨大なスタジオかと思われた場所は、恐ろしい殺人迷路だった。一方的にルールを告げられた9人は殺人ゲームへの参加を余儀なくされ…というストーリー。
殺人迷路に誘い込まれた男女を描いたシュチエーションホラーです。
9人は「ピエロ」「アマゾネス」「狼男」の三人の殺人鬼に追われながらセクターAから出発し、殺人トラップが仕掛けられた迷路をセクターFまで逃げ切った者のみ賞金100万ドルを手にできるという殺人ゲームに強制的に参加させられるという内容です。
迷路をうたっていますが、実際に舞台になるのはどこかのスタジオか倉庫といった場所ですね。そこにオーディションと称して集められた男女がデスゲームに参加させられる劣化「CUBE」か「SAW」といった展開ですね。
殺人トラップはまるで当たらない自動操縦の機関銃にレーザー光線、下を通ると落ちてくるギロチン、一瞬でミンチになる粉砕機や同じく人をミンチにする殺人扇風機などが出てきますが、どれも安いCGで表現されてて、しかもどちらかというと彼らを追い掛けてくる処刑人の方がメインになってます。主な処刑人はピエロとアマゾネスですが、ピエロは不気味さ感じる事もないですし、アマゾネスも何でアマゾネス?と思いましたよ。しかもバイトっぽいですし。主催者の「彼らは三分間休憩してる。労働者の規則だからな」という台詞には笑ってしまいました(笑)狼男も出てきますが、見た目は鎖で繋がれてウガウガ唸ってるブリーフはいたオッサンです(笑)
ゴア描写も人がミンチになったりするも、安いCGで描かれてるので全然グロくないです。
各所に配置されてるトロフィーを手に入れると15分間処刑人に襲われなかったり、時折出現するスポットライトの中は安全地帯という設定はゲーム的で面白かったです。次々移動するスポットライトの中に主人公達が大急ぎで逃げ込んでいく所も面白かった。
狼男に襲われた女性が服剥ぎ取られてオッパイ丸出しになったり、逃げてる途中でホットパンツ引っかかって、無理やり剥ぎ取ってパンイチで逃げだしたり、レーザー光線で服が燃えた女性陣が薄着になったりと抜かりなくサービスシーン入れまくってます(笑)
登場人物9人と多いですが、すぐ殺される2,3人は適当だけど、後半まで残るキャラは主人公とヒロイン以外結構性格悪くてそれ故にキャラ立ってたかな。
特に主人公の彼女エミリーは、主人公の事足要因としか思ってなくて文句ばっか言って、その癖主人公が他の女子助けると機嫌悪くなるし、他の参加者囮にしたり裏切ったりと色々人間的に終わりすぎてて一周廻って好きになりました(笑)しかも意外と度胸あるし、後半アマゾネスやヒロインとのキッチンバトルでは戦闘力の高さ見せてくれますし、後半本人も言ってたけど、悪役としては満点でした。梯子渡り終わった後に、梯子上げて取り残された主人公達に向ける笑顔悪すぎて最高(笑)処刑人達も倒してそのままラスボスになって主人公達と戦ってほしかった。しかし何で主人公はこの女にあんな惚れてるんだ(笑)
主人公は最初、エミリーの尻に敷かれてる感じで存在感薄かったけど、ゲームが始まってからは行動力もあって、勇敢なヒーローぶり発揮しましたね。ヒロインも周りからはブスブス言われてるけど、最初の格好バタ臭いだけで普通に金髪メガネ美人でしたし、物語が進むごとにドンドン薄着になるのは笑ったけど。でも、途中でメガネ落としてメガネっ子属性手放したのは残念。
ラストの黒幕は予想通りというか。最後は強引に爆破オチにもっていきましたね(笑)というかアイツの自爆だし。アマゾネスのしぶとさにも笑った。轢かれたと思ったら、あのまま後ろにくっついてたの?(笑)
まあ、くだらないチープなC級ホラーと言ってしまえばそれまでですが、個人的には妙に最後まで飽きずに見れましたね。でも、期待すると大火傷します。