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クロがいた夏のmhのレビュー・感想・評価

クロがいた夏(1990年製作の映画)
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子供向けに特化した平和教育アニメ。
「はだしのゲン」原作者、中沢啓治さんの体験談をもとにした、あの夏の家族と子猫の物語。
「はだしのゲン」を中心にして、大人向けが「黒い雨に打たれて」で、低年齢向けがこのアニメだと思って間違いないと思う。
原爆の被害描写はソフトになっており短時間で終わる。家族も全員無事だけど子猫だけ犠牲になる。あまりに壮絶だった「はだしのゲン」のハッピーエンドルートみたいな見方も可能。
子どものころ学校で見たアニメってどんなやつだっけと、原爆の炸裂に異様な熱のこもった「はだしのゲン」を間違って借りてきてトラウマになるまでがワンセット。
外食券食堂(雑炊屋)で子猫の餌をくれとねだるのはまあまあの無茶ぶり。
作中に登場する「暁部隊」は陸軍船舶部隊のことみたい。
増水した川に流されるも父ちゃんが飛び込んでくれるまではいいんだけどせめて風邪引くくらいやらないと物語的にはうまくない。このあたりはもうちょっとなんとかなっただろうにな。
アニメアニメしてなくて良かった。
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