ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオ長編作品の第14作目。
確かに自分も子供の頃、自分だけの部屋を手にした時(=子供部屋を出た時)、大人に近づいた気がしてワクワクもしたが寂しくもあった。
そんな大人に向けた階段をちょっとだけ登ろうとしている少年少女の見る夢として描かれる。
原作では当時のイギリスの階級社会を揶揄しているという事で残酷さが垣間見えるが、ディズニー版はそういった闇の部分を排除し、ピーターパンは英雄的に、フック船長はコミカルに面白おかしく描かれる。
当時の滑らかなアニメーションは逆に今の方がその緻密な動きに驚かされるし、アイデア溢れるアニメ導線は見ていて楽しい。そしてこの素晴らしい楽曲群。今後も永遠に子供達を楽しませる冒険劇である事は間違いない。