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肉体の森
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『肉体の森』に投稿された感想・評価

emily

emilyの感想・評価

4.3
1865年の南フランス、とある村にたどり着いた浮浪者の青年ティモテは、医者の娘ジョゼフィーヌの美しさに惹かれ、言葉がしゃべれないふりをし、家に近づき食事を食べさせてもらう。彼女に催眠術をかけ、犯したのち、彼女は彼について家を出、森の中で肉体を解放し、彼の思うまま性におぼれていく。

白い肌が透けるように美しいジョゼフィーヌ、彼女に触れる爪の中が真っ黒な汚い手、彼女にキスする汚い真っ黒の口の中、緊迫感のある二人の距離感は、催眠術とも魔法とも得体のしれない言葉の魔術により、信仰深い彼女の心の隙に滑り込み、惑わしていく。純白のドレスからあふれる純粋無垢な少女は男により汚されることを心のどこかで求めていたのだろう。彼の魔法により火のついた奥に潜める体が求める欲求を、広大な森の自然美の中で体が解き放たれていく。二人のまぐわりは本能的で人間らしく、薄暗い自然光の中でどこまでも透明で動物的である。

 魔法をかけたのは彼なのか?それとも彼女なのか? 

 催眠術が解け我に返った彼女は、動物のように欲に素直になり、そうしてまた催眠術の世界に戻っていく。拒否すれば拒否するほど体が求め、そのバランスはどんどん崩れていく。彼女の魔力に魅せられたティモテも純粋無垢な青年であり、その淡い恋心は”女”の不条理に上塗りされ、パワーバランスが追い越されてしまう。体の欲求と心の欲求に囚われてしまった二人、それはどちらの魔法なのか?催眠術なのか?現実なのか?その境界線はぼやけたまま、さらに先行く欲望の果てに、女の”賢さ”が大人への成長へとつながり、男は愛に溺れ、身も心も囚われの身となってしまう。

 影の中の光なのか、光の中の影なのか、それは心と体のように不条理でなんとも不思議な感覚を残す。言葉にならない感覚は女のまっすぐ見据えた顔と共に脳裏に、そうして体に残すのだ。それは観客の奥にある本能を刺激するように・・
【画作りがありえんくらい美麗すぎて森】
私の中でブノワ・ジャコー監督作品は当たり外れがありますが今作は当たりでした♡
フランス映画の愛の描き方ってえげつない。
もともと恋愛映画って苦手だったのですが一部のフランス映画のお陰で進んで観るようになりました。
例によって今作もとんでもなかったです。

全てを見透かしたかのようなナウエル・ペレーズ・ビスカヤート氏のギョロギョロとした瞳。
南仏の美しいロケーションと清廉潔白な女性。
それとは正反対の獲物を狙うギラギラした獣みたいな小汚い男性との対比が素晴らしい。
ていうかナウエル氏もヒロインのイジルドさんも凄く個性的なお顔立ちなのが役にハマっていて良き!
キャスティング大成功だと思います。

ストーリーは大変気持ちが悪かったですし凄く複雑で難しい愛のお話でした。
始まりは催眠術で抵抗できないよう操りジョセフィーヌ(イジルド)さんを強○するティモテ(ナウエル)…。
だけどあれを愛って認めたくないなー。
彼女の行動はストックホルム症候群だったのだと自分の心に言い聞かせたい。
だって自分を強○した男性を好きになるなんて本当に理解できないししたくない。
レ○プから始まる恋愛なんて胸クソ悪すぎる。

ジョセフィーヌさんの純白のドレスがティモテと交わって行く時の流れと共に少しずつ薄汚れて行くのが、彼女の純血が汚されていくメタファーのようでした。

裁判中の目配せ。
彼に注がれる柔らかい微笑み。
やっぱり好きになっちゃったんだよね彼のこと。
彼もジョセフィーヌさんを失いそうになった時に涙を流し彼女に惹かれているのが分かる。
後半は立場が逆転しまるでティモテがジョセフィーヌさんから催眠術をかけられたかのよう。
彼女の望むように行動していく。
とても嬉しそうな表情で。
ジョセフィーヌさんはティモテからされた事を憎んでいるというより彼の愛を試しているみたいに見えた。
本当に私のことを愛しているなら地獄の業火にだって喜んで飛び込んで行けるでしょ?みたいな。
この辺りの描写はメンヘラ感が漂ってて良かったです。

マチュー・シモネ様演じる脇役のポール様がイケメン。
ていうか内容が凄すぎて忘れてましたが元はと言えばマチュー様お目当てで軽い気持ちで観始めたんです。
ポール様がジョセフィーヌさんに贈った詩。
冒頭で文才を活かして作家になる事を勧めるジョセフィーヌさん。
これも伏線だったのですね。
彼女は人を見る目がある。未来も何もかも見透かしてる感じ。
そこはティモテと似ている。
もしかしたらティモテ以上に不思議な力を持っているのかも。
人物描写が深堀りできるところも良き良き。

結局ポール様と結婚しても心はティモテのものっていう。
あの男(ティモテ)の思うツボな展開なのが許せない。
でも死ぬほど面白かった。
観てる側の気持ちの落とし所が分からない本当に不思議な魅力のある映画でした。
mii

miiの感想・評価

3.0
操られていたのは本当に女だったのか…?どこか物悲しいお嬢さんが不思議な術を使う男と森でせっせとせっry

とりあえず歯が汚い爪が不潔。そんな汚い状態でするの無理すぎるでしょ(真顔)

ヒロインがなかなか癖強めなので好き嫌いはあるかもだけど最早ホラーな操られっぷりは良かった。

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