caramel

TOMORROW パーマネントライフを探してのcaramelのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

大好きなメラニー・ロラン監督作!ということで興味を持って鑑賞。
思っていた以上にこれからの社会のあり方に深く、かつ自由な発想で切り込んだ作品で、ポップなイラストを使った説明も含めて可愛くて見やすかったことも手伝って興味深く見ることができました。

環境、食、経済、政治、教育。そのどれもが切りはなせない関係にあること、わたしたちのひとりひとりが社会と未来を作っていること、他人事じゃないんだよと説教くさくなく語りかけてくれる映画です。

とくに教育については、(メラニー・ロランと同い年のわたしですが)近年ぼんやりとこんなことができたら..と考えていたことを実際にやっているとある国の学校が登場し、かなり感銘を受けてしまいました。
先生が子供達のトラブル(反発など)をないものにしようとするのではなく、起きてしまうものとして大人たちが耳を傾けようとする姿勢。こんな学校がもっと増えたらいいのに..

そしてこの映画の凄いところは、ただの理想を描くのではなく、「では、実際にどうしたら実現できるのか?」と「行動に起こしている世界中のコミュニティ」をしっかりと描いているところ。絵空事ではないダイバーシティに向けて、私も一歩踏み出さなくてはと考えさせられました。

ラストは映画的で素敵な終わり方。そこも好みです。
日本中の大人に、とくにいままさに時代を作って行こうとしている世代のひとには是非見て欲しい作品。

個人的には夫の仕事にも関連する内容で、彼を誘ってもう一度観に行きたいなと思いました。
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