豚肉丸

怒りの日の豚肉丸のレビュー・感想・評価

怒りの日(1943年製作の映画)
4.3
魔女狩りが横行していた時代、豪邸に住む妻は前妻が遺した一人息子と心を通わせていく...というお話

あまり尖ってはいないものの強烈な絵面も多くてなかなか面白い。
魔女狩りをテーマとした作品だが、「理不尽に魔女狩りに巻き込まれる」恐怖は前半にサブプロットとして描かれるのみで、本筋は妻と息子の不倫話に着目していたのが面白かった。姑との確執とメロドラマの話がひとつの死をキッカケに徐々に魔女狩りと接続されていくあの恐怖感!魔女狩りが横行していた時代の空気感を捉えた作品としても良くて、聖歌隊の子供達の歌をバックで流しながらの落下型火炙り処刑も残酷で良い。
人が持つ魔性的な性格や言霊のような因果関係など、今見ても色褪せない宗教観が描かれているし、それらが全て「魔女」として処刑されていた頃の恐ろしさが窺い知れる。面白かった!
豚肉丸

豚肉丸