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怒りの日のnoelleのレビュー・感想・評価

怒りの日(1943年製作の映画)
5.0
最後のアンネの瞳、信じ寄り掛かれるものは何もないと分かった時のあの瞳。なるほどアンナカリーナのあの瞳はここにあったのか。
草原のロマンスシーンがすごくいい。終盤、マーチンが父の死に揺れてアンネから去るシーン、ゆっくりと黒いもやが画面に入り込むあれはなんだったんだろう。文字通り魔的な画になっていた。忘れ難い2人→1人の黒いシルエット。
それにしてもジャンヌ然り権威に抗う身体、女性の映画。ドライヤーすごい。この時代に。
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