WWⅡ下ロンドンで出逢い結ばれた歌手(キーラ)と将校(キリアン)。彼は彼女を置いて出兵。彼女は友人夫婦と、夫の帰りを待つ日々過ごすが…。
どこか甘美かつ退廃的に描かれるヒロイン周辺のふよふよした有様に共感できず。彼女の人生のあれこれより、戦争というものがいかに(国や銃後だけでなく)兵士の心に傷あとを残すのかということがわかるシーンの方が印象的。そのことにあまりにも無神経な一般市民との対比も良い。キリアンの演技が光っていたしそちらをもっと掘り下げて欲しかった。
煮え切らない四角関係の描写は詩的といえば詩的。ただ、副題から想像されるような大恋愛はありません。