19世紀末のニューヨーク、プレイボーイのチャーリー(フレッド・アステア)は慈善団体で働くアンジェラ(ヴェラ=エレン)に恋をする。真面目に働くことを決め、彼女を口説き落としたチャーリーだったが、結婚直前にこれでいいのかと不安になってしまう。
「リリー」や「イースター・パレード」を手がけたチャールズ・ウォルターズ監督のミュージカル映画。
ストーリーは平凡だし、カットのつなぎは雑だけど、アステアとヴェラ=エレンのダンスがとにかく可愛い。
馬をバックに踊る場面の軽快さが気持ちいいし、突然、空を飛んだっていい!
ヴェラ=エレンはレスリー・キャロンを思わせるルックスと軽やかな身のこなしが見事で、前転にスケートにバトミントンと運動神経の良さに驚かされた。
そして、やっぱりどんなお粗末な特撮でも許せちゃうアステアのダンスが最高。
砂を使った “I Wanna Be A Dancin’ Man” は絶品で、まさに身一つで観客を魅了する技に感嘆しきり。