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実録・安藤昇侠道(アウトロー)伝 烈火のdaiyuukiのレビュー・感想・評価

4.3
関東で一大勢力を誇る真田組組長・真田義勝(内田裕也)が、敵対する大滝会中条組のヒットマンに暗殺された。
真田組直系若衆・国定新(竹内力)は、肉親以上に慕った真田の暗殺を留置場で知り、怒りと哀しみに狂う。
坂東連合幹事長・土方泰典の仲裁で真田組・中条組の手打ちの手箸が調えられていくが、一方、国定を利用した世代交代を狙う絵図が描かれる。
そして、策略のまま大滝会会長の暗殺は成功するが、ヒットマンが国定に差し向けられる。
全貌を知った国定の猛り狂う野獣の血が、暴走を開始する……。
「荒ぶる魂たち」の三池崇史と武知鎮典のコンビが、再び放つバイオレンス活劇。
三池崇史監督曰く、「「烈火」は「荒ぶる魂たち」のBバージョン。人間関係も起きている事件もほとんど一緒だが、竹内力が主演だとこうも違うかと楽しんでください」。
だが、この映画はBバージョンなんていう、焼き直しのような生優しいものじゃない。
まず、「烈火」は1時間もストーリーが短い。
「長げえだけが、人生じゃねぇ」by力兄イ。
全編ジョー山中のごりごりのやさぐれたロックが流れ、竹内力はロケットランチャーを敵の組事務所にぶち込んで、敵の組のヒットマン美木良介は「もう少し楽しもうぜ」と竹内力との殺し愛を楽しもうと正面から立ち向かう。
ヤクザ映画なのに、とことん八方破れでアバンギャルドなロックンロール・バイオレンス活劇。
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