みんと

気のいい女たちのみんとのレビュー・感想・評価

気のいい女たち(1960年製作の映画)
3.8
え?!…からのどういう事?!

ガラッとサスペンスタッチのラスト、全く予期しない展開の末の呆気ないFINに戸惑いつつも、なるほど!シャブロル監督。
確かにヒッチコックの影響を感じ、妙に納得させられた。

ジョセフ・ロージー監督『できごと』同様、コレもある意味ジャケ詐欺的な作品じゃないかな。微妙なレビューを目にしてたので覚悟はしてたものの、勝手にお洒落なヌーヴェルヴァーグ作品を想像した私がバカだった。

ただ、嫌いじゃない。

夜のパリを捉えたモノクロ映像は、他ヌーヴェルヴァーグ作品群のアレコレとオーバーラップする。カラーも良いけどモノクロで更にお洒落度がアップする街並みなんて流石映画向き!
もはやストーリーよりも噂のドカエカメラに夢中だった。

4人のパリジェンヌのそれぞれの等身大の気のいい女ぶりを追っかけ、どうでも良いようなエピソードをぼんやり眺めた先の不意打ち。唐突で冷徹な結末に打ちのめされると言う、なかなかの悪趣味映画だった。


それにしても下心見え見え、いや下心しかないオジサン二人組がいちいち不快極まりない。
みんと

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