このレビューはネタバレを含みます
「平和な時に生きていたら...」
同期の桜 VS 歓喜の歌(ベートーベン第九)
帝国海軍飛行予備学出身者たちと、
江田島海軍兵学校出身者たちの間には軋轢があったようで、
兵学校出身の教官より、教えられる予備学出身者の方が階級が上だという矛盾もあり。
兵学校出身者が、予備学出身者たち(とりわけ野沢に)強く当たり散らしていたのが印象的。
「貴様の"娑婆っ気"を抜いてやる」って、ボコボコ殴るとか((゚□゚;))コワイ.コワイ.
昭和19年10月25日。
関大尉を隊長とする神風特別攻撃隊を先陣とした特攻。野沢たちにも否応なしに組み込まれていく。
いよいよ特攻という前の日に、恋人と会った野沢が、抱き寄せたい気持ちをグッと抑えて「明日は特攻で死んでしまう」と告げる。走り去るれい子。
そして...この二人の迎えた結末は切なすぎる。
♪軍艦マーチ♪
学徒出陣で、優秀な遺伝子が損なわれたのは現実。
れい子が叫んだ「戦争なんて嫌い!」
本当にそうだね。