ベビーパウダー山崎

ギャンブル・ブラザース/穴馬勝負のベビーパウダー山崎のレビュー・感想・評価

3.5
プロデューサーにマイク・ニコルズ、シナリオを書いて主演までしてるのがティム・コンウェイ、監督がポール・バーテルで撮影がロビー・ミューラー!これだけ揃えてオッサン四人のどたばた喜劇、メンツが異様すぎて闇鍋感がある。金貸しの部屋は全体を照らすのではなく、テーブルライトのぼわっとした明かりで雰囲気を作るミューラーらしい画。終盤の競馬場の躍動感含めてバーデルの飄々としたチープさとミューラーのその場の状況によって創造していくリアルさがそれなりに上手く噛み合っていたと思う。
間抜けなおっさんらが延々とボケ続ける「三ばか大将」っぽい流れ。ティム・コンウェイが金持ち女性のホテルに相談しにいくくだり、子犬が陰部に飛びついてきたり安いズラがズレたりしてなんとなく初期ファレリー兄弟の匂いも。笑いも暴力も表現はしつこければしつこいほど良い。