uedashinji

ギャンブル・ブラザース/穴馬勝負のuedashinjiのレビュー・感想・評価

4.4
4人のホワイトトラッシュ(としか言いようがない)が、競馬のうまい話で一発当てようとヤバイ筋から大金を引っぱってくるのだが‥‥という話。自分がこの80年代コメディをどれだけ好きか、とても書き切れそうにない。

・主人公の4人は4人とも馬鹿なのだけど、一人だけ30代前半である(他の3人は50代~60代)色男がいちばん頭が悪い。トレーラーハウスに一人、金魚といっしょに暮らしている。

・どのシーンにもギャグがあり、面白くないまま終わるシーンが、本当にひとつもない。

・3人掛けのソファに4人で座って抜けなくなる程度のことが、どうしてこんなに面白いのか。駐車場のシーンは「心はロンリー、気持ちは「…」」にパクられていたように思う。

・ZAZの諸作と違うのは、キャラクターに感情移入させるドラマであろうとしていることで、4人の背景も走り書きで書き込まれ、それがいちいち面白く愛おしい。

・INMdで役者を見ると脇にいたるまでそれなりのメンバーで、なるほどと思ったけれど、自分が感じた感興のいくぶんかは、知らない役者である彼らがすごくそれらしくいい顔であることから来ていた。

・OP曲のラップは若きアイス-T、ED曲は、アイリーン・キャラ。

・ずいぶん前深夜に放送された字幕版を、今回立て続けに2回見返してしまった。いま、3回目を流しながら書いてる。撮り方、ひじょうに手堅いと気づいた。監督は「デスレース2000」のポールバーテル。
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