Melko

ピーナッツのMelkoのレビュー・感想・評価

ピーナッツ(2005年製作の映画)
3.3
切ないけどハートフルな草野球コメディ。
これは確かに「内P」を見てた人が楽しめるやつだなあ〜

古き良き映画づくりを学んだウッチャンが、伝統的でオーソドックスなアプローチで完成させた、監督デビュー作。
やりたいことを全て詰め込んだ印象で、この映画づくりが通用したのはこの時代までで、今これをやったら時代遅れに映るかもな。。こちらが恥ずかしくなるようなクサいセリフやカット割り、何度も出てくる役者のキメ顔のように、今見るとコテコテの仕上がり。
この時代の都市開発から生き残った都市はどれくらいあるのだろう、、昭和の趣ある町並みだったなあ…その「古さ」と「新しさ」への変遷が、監督の映画づくりに対しても表れてるような気もした。

内P出演陣がメインなので、どうしても締まりがなく、コントの延長に見えてしまう。コテコテの内容なので、メインがプロの役者ならもっと締まったのでは、とも感じられるが、それではダメ。これは、彼らが演じることに意義がある。そのかわり、安心安定の
プロ役者たちが、しっかり脇を固めてくれている。
内P映画プロジェクトに役者たちが付き合ってくれたって感じ。エンディングテーマを内P番組ユニットNo planが下手くそ気味に歌うところも、段々聴いてるとジーンとしてくる。

三村の棒読みだけどうしても気になるけど笑、内Pを見てた人間にはやっぱグッとくる。本当に野球やってたゴルゴとレッドのバッテリーとか、番組内で半ばイジメられてたふかわのアップから映画が始まって見せ場も多いとか。

冴えないおっさんたちが、強豪草野球チームに勝負を挑む。
ほろ苦展開ではあるけど、人生そんなもん。
ゆるゆる草野球だって、「勝ちてえ〜〜っ!」
やってる人間は真剣。大事な時に、逃げ出さずきちんと向き合うことで、止まっていた人生が動き輝きだす。

チームスポーツっていいなあ〜
Melko

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