ばお

リストマニアのばおのレビュー・感想・評価

リストマニア(1975年製作の映画)
4.0
映画界の異端児ケン・ラッセルがザ・フーのロジャー・ダルトリーを主役に世界的ピアニスト、フランツ・リストの生涯?を描いたカルト的名作(迷作)。リンゴスターもチョイ役で登場します。

エロくてエグくて笑えて奇想天外な感じです。映画好きなら見ておいて損はしないはずです。私はかなり好きでした笑

冒頭からリストが愛人のおっぱいをメトロノームのリズムに合わせ、揉み揉みしていて驚き笑 初っ端から飛ばすねぇ…!笑

様々な映画のパロディが散りばめられており、男性器を模ったような柱、お尻の形のオブジェ…などなどは時計じかけのオレンジ、間男のリストが旦那にバレた時には「ターザン」、妻との回想シーンでは「黄金狂時代」のチャップリン、「スーパーマン」の衣装を着てたり、何故か屋敷で人造人間作ってます笑

伝記映画でありながら、中盤からもはやどこへ向かっているのか分からない笑
ワーグナーが悪魔(吸血鬼も混じってる)となり、リストの娘と結婚したことから、リストvsワーグナー&リストの娘 の闘いに!(どーしてそうなった!
ワーグナーがナチスの格好でギターの形をしたマシンガンをぶっ放しているシーンは爆笑

本作では、リストをロックスターに見立てているが、実際のリストも綺麗な顔立ちにほっそりとした体格で熱狂的なファン(リストマニア)が多く、リストを取り囲み、彼の歓心を得ようと、競って媚びを売ったり、演奏が始まると気絶する人、リストの髪の毛やたばこのすいがらを拾う女性、忘れていった手袋を奪いあう貴婦人たち、宿泊したホテルのバスタブにあった残り湯を飲む婦人など。今でいう超アイドル的存在だったようだ。また彼の女性関係はスキャンダルにまみれていたそうな…。そういう意味ではこの映画はあながち間違いではない。
ばお

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