◎素晴らし過ぎるオールブラックミュージカル
いやぁ、本当に素晴らしかった!
まさに、ザッツ・エンターテインメント!
最初、戦中の1943年の映画なのに、本当にオール・ブラック・キャストであることに驚かされた。
だが、それ以上に、作品の展開とともに、登場する全てのキャスト(それもかなりの大人数だ)が、いずれも超一流のミュージシャン、シンガー、ダンサーであることに圧倒され通しだった。
特に、終盤の(軍主催のパーティーの設定?)ショウの素晴らしさ、次々に繰り出されるページェント、なかでも現代のダンサーでも真似できないと思われるニコラス・ブラザースの驚異の体技は、凄過ぎて涙が出てきた。
考えれば、ジャズとクラシックの両ジャンルにおいて、アメリカ音楽を確立したジョージ・ガーシュウィン(1898-1937)のオペラ『ポーギーとベス』(1934-35)がオール・ブラック・キャストであることを上演の条件としていることからも、音楽分野ではアフリカ系アメリカ人が早くから活躍し一定の地位を築いていた、ということなのだろう。
それにしても、レナ・ホーンの美しさよ。
ビル・ロビンソンの明るさよ。
鑑賞中から漏れなく多幸感に包まれる、奇跡のミュージカルだ。
《参考》
*1 「ストーミー・ウェザー」で検索
ja.m.wikipedia.org/wiki/
*2 ストーミー・ウェザー
STORMY WEATHER
トップ・スターによる空前絶後の歌と演奏、ダンスにタップ!
ブラック・エンタテインメントの極致がここにある!
1988年12月3日-1988年12月16日
www.cinemarise.com/theater/archives/films/1988010.html
*3 上映館公式
kobe-eiga.net/programs/1660/
*なお、《笠置シヅ子の新発見戦前歌唱映画集》のレビューは、下記リンクに投稿した。
note.com/futo610/n/n7add9d6b8ab6