丑年に牛の映画を観よう…ってことで、毎年正月に干支っぽい怪獣ものを鑑賞していて、この映画もずっと探していたんだけど見つからず・・・。
やっと見つかって今。
まぁ今年中に鑑賞できてよかった。
ギリシャ神話のミノタウロスのようでいて、伝承と違う設定を持ち込んだ感じの作品。
神を造ろうと、王妃と牡牛を交尾させ(韻を踏んでみた)王子が生まれたミノタウロス。
生贄に8人の若者を・・・云々。
適当に映画に都合のいい設定を組み合わせた印象。
恋人が去年生贄になった村長の息子が、生贄に混ざって戦いに行く話。
まぁ、ほぼほぼすべての登場人物が、まともに考えておらず、映画の展開に都合のいい行動しかしていない物語的にひどい作品。
ミノタウロスが、限りなく牛に近い造形ではあるが、欧米のゲームなんかではこんな姿に描かれることも少なくないので、必ずしも間違った描写ではないのだろう。
「角」を活かして暴れるなら、四つ足になるべきだしここは理にかなっているかもしれない。
それ以外は、全部出鱈目。
いちいち突っ込んでいたら疲れてしまうレベルで辻褄があっていないが、特にコメディを意識しているわけではないとは思う。
この設定で、面白くなる展開のパターンはたくさんあると思うのに、よりによってなんでこんなにしちゃったんだろう・・・。
その分怪獣シーンが充実しているかというと・・・多分、予算の割にはすごい映像になっているんだろうとは思うけれど・・・。
・・・予算が無いなら、なくても凝れる設定と物語で魅せて欲しかった・・・。
出鱈目映画も嫌いじゃないけどね。