茜

デスペレート・リビングの茜のレビュー・感想・評価

デスペレート・リビング(1976年製作の映画)
5.0
お下劣キ〇ガイ映画である事は間違いないけれど、割と真面目に映画として最高の一品だと思う。
自分が今まで観た事のあるウォーターズ作品の中で一番パワフルで素晴らしかった。

私は本当に映画から伝わってくる「作り手からの愛」みたいなものに弱いんだけど、本作はまさしく愛に満ち満ち溢れてる。
ウォーターズ自身がマイノリティであり、世間から抑圧されてきた思いを反骨心を武器に炸裂させた一品。
過激で野蛮で下劣で汚いけれど、根底にあるものはマイノリティへの愛情と傲慢で下らない社会に中指を立てる反骨精神である。

私はゲイでもレズでもないけれど、この映画を観るとめちゃくちゃ元気になるし、最近の安っぽいポリコレなんか比にならないね。
茜