菩薩

愛の島ゴトーの菩薩のレビュー・感想・評価

愛の島ゴトー(1968年製作の映画)
1.5
ちょっと絶望的にダメでシネマテーク史上初めて途中退出しそうになった。この作家は忘れられるべくして忘れられたのではないか?ってくらいにダメだった(いやまぁ二作しか観てないんだけど…)。運良く罰を免れた罪人が尚も欲望を膨らませていって…みたいなお話で、そんな彼を生む最悪な社会システムそのものに対する批判的な眼差しも向けられているとの事だが、正直そんな大層な事を語れる程の魅力は感じなかったし、中身も無い様な気がした。カフカ的だとかシュルレアリスム的だとか言えば何しても良いと言うわけでも無いと思うし、もし仮に「無題」なる名を付けるのであれば、観る側の想像力を掻き立てる何かを描き付けるべきだと思うが、この作品は大それたタイトルが付いてるいる割には感じ取れる物が何も無かった。『ブランシュ』にしてもそうだがちょっとばかし適当過ぎやしないか?乳が出てたから辛うじて加点ポイントがあるが、それすらも無かったら本気で帰ってたと思う。途中途中挿入される謎のパートカラーは一体…?ラストも此方側に解釈を委ねる終わり方をするが、正直どうでもいいよ…。
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