黄推しバナナ

マニアック・コップの黄推しバナナのレビュー・感想・評価

マニアック・コップ(1988年製作の映画)
4.0
日曜洋画劇場で度々放送していた、
地獄のマッドコップ
ニューヨークの時代背景
あのときの空気感
あの時の心象風景が蘇る


監督 :
ウイリアム・ラスティグ
脚本 :
ラリー・コーエン
出演者 :
ブルース・キャンベル
ローレン・ランドン
トム・アトキンス
ウィリアム・スミス
リチャード・ラウンドトゥリー
ロバート・ツダール
音楽 :
ジェイ・チャタウェイ


夜のニューヨークで警察官の制服を着た大男による連続殺人事件が発生…容疑者として警官のジャック・フォレストが挙げられる…市警のフランク・マクレー警部補はフォレストは容疑者では無くハメられたと考えた…捜査を勧めていくに連れ、ある元巡査による犯行ではないかと突きとめるが…

いやー
あの時代の空気感
夜の街の路地裏のニューヨークの雰囲気
警察官の服装を着用していても70、80年代のキラーコンテンツを継承しており、そこに慈悲は無い完全無敵感をマッドコップは備えている。
よって視聴者側もただならない雰囲気やジメジメした空気感をキラーに感じ2倍も3倍も相乗効果が生まれると考えられる。

脚本もキラーの一方的な殺害要素ではなく、悲しい過去があっての所業で許されるべき行動ではないが、余白を持たせて視聴者のやるせない感情を逃がせれるようにしてある。

これは“悪魔のいけにえ”のレザーフェイス寄りではなく、“13日の金曜日”のジェイソン・ボーヒーズ寄りであると考えられる。

※13日の金曜日(1980年)
 監督 : ショーン・S・カニンガム

※悪魔のいけにえ(1974年)
 監督 : トビー・フーパー

犯人探しのサスペンス要素の前半から、ニューヨーク警察署襲撃からの警官殺害しまくりから、街中の護送車暴走からの気持ち悪さを残すラストシーンの後半はやはりホラー映画と思える仕上がりで、白昼堂々と殺ってのけるマッドコップの演出はウイリアム・ラスティグ監督の力量を感じる。

この度レビューを上げるために再鑑賞したが終始、釘いるように見入ってしまった。

良かった点ばかり述べたが、唯一悪かった点は35年の年月が経過しているためマッドコップの素顔を見たとき、怖さが半減してしまっている…

当時は怖かったが今見るとそうでもない問題にぶち当たってしまった…

これは他のホラーコンテンツにも言えることで、レザーフェイスにも、ジェイソン・ボーヒーズにも、フレディ・クルーガーにも、マイケル・マイヤーズにも、貞子にも、伽椰子にも言えることである…

それを差し引いても良作と言っても過言ではない!素晴らしい作品だ!

①鑑賞年齢10代
②心に余裕鑑賞あり
③思い出補正あり
④記憶明確
黄推しバナナ

黄推しバナナ