RitO

バットマンのRitOのネタバレレビュー・内容・結末

バットマン(1989年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

バットマンであるブルース・ウェインとカメラマンのヴィッキーのラブストーリーを動機として走らせることで、表の姿は大富豪だが、裏ではコスチュームを着てヒーロー活動を行なっているという共感性の低い人物を観客が応援しやすいようになっている。特に印象的なのは、ブルースが自分がバットマンだと打ち明けようとするも言い出せず、口パクで練習する場面。愛らしい不器用さが垣間見え、クスッと笑える良いシーン。
反面、バットマンであることがバレてしまうという緊張感であったり、二人の恋心自体の描写はやや不足している感もある。

ヴィランであるジョーカーは、リアル路線というより、童話の登場人物のようで、中盤の音楽をかけながらレストランを破壊していくシーンや、終盤のパレードのシーンなどが印象的。この雰囲気が街並み全体ともマッチしているし、行なっていることの残虐さとのギャップも面白い。
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