フランシス・F・コッポラ監督のデビュー作となったホラー映画で、プロデュースはロジャー・コーマン。
アイルランドの古城で起こる殺人事件を描いた作品。かつて城で亡くなった娘を思って暮らす女性。その元に相続をめぐって集まった人々が次々に殺されていく。
犯人探しのミステリーを期待すると物足りない。ヒッチコックの「サイコ」がヒットした時期だけに、その線を狙ったと聞く。凝ったアングルの映像や殺人場面の見せ方は、確かに後の巨匠の片鱗が…と言うのはひいき目か。それでも監督のルーツを知る上ではなかなか楽しめる。
監督はこの映画の美術スタッフだったエレノアと結婚。二人の間に生まれたのがソフィア・コッポラである。